先日アメリカのラスベガスで開催されたIBJJFワールドマスター2024にて優勝された野坂正子さん。

今回の優勝を記念してインタビューを実施させていただきました。

・最初にこれまでの柔術歴と簡単な自己紹介をお願いいたします。

島根県で柔術を始め、今年からTF天満でお世話になっています。柔術歴3年、savoさんこと野坂正子(しょうこ)です。

40の手習いで始めたブラジリアン柔術。大元はグラップリングの補強が目的でした。

・優勝本当におめでとうございます。今の率直なご感想を教えていただけますか。

優勝した瞬間(応援してくださる皆さんがカウントダウンしてパロウがかかった瞬間)が1番嬉しかったです。今は……(本当にとったんかな？世界一？？)みたいな他人事感。時間経過とともに実感が薄れてます。

・今回のIBJJFワールドマスター2024に出場した経緯やきっかけは何でしたか？

昨年のワーマス開催前後にTwitter上の知り合いさんが楽しそうな投稿を連発なさっていたのがきっかけです。数人からは「来年一緒に行きましょう」とお誘いいただいていて、漠然と希望を抱いていました。

それから大阪へ転居した事、交流のあった宇原さん(NR柔術代表)が「一緒に行きましょう」と仰ってくださったのが決め手です。
(勝ちに行きたい！)という気持ちよりは(楽しみたい！！)という思いが強かったです。

・海外に行かれるのが初めてで、更にそれが今回のワールドマスターだったとのことですが遠征や試合前の心境はいかがでしたか？

試合の心配よりも準備の方が不安で不安で。飛行機や宿はNR柔術のサポーターさんが全て行ってくださったのですが、それ以外の事。ESTA、必要な物の準備、海外SiM、未経験の事が多くてハラハラしながら準備しました。ESTAとSiMはアメリカに入国できるまでずっと不安でした。

試合については…
高揚感はあれど緊張はほぼ無かったです。試合前に旅の仲間と沢山の楽しい時間を過ごせたのがリラックスに繋がったと思っています。それに加え、初戦の時ずっとIDカードを首からぶら下げていたら「savoーーーIDカードーーー‼️」と叫ばれたのも良い効果でした。

・今回のワールドマスターに臨むにあたって、練習やそれ以外の面で特に工夫した点を教えてください。

ワーマスを一番の目標に立てた次に、そこへ繋がるようにエントリーする試合を決めていきました。ワーマスに出るからポイントを考慮してAsia出る。Asia前に全日本マスター欲しい。全日本マスター前にひと試合したい。

そんな風に考えながら試合を調整しました。試合で出た課題を自分なりに修正もしくは強化する練習を行い、ワーマス前は得意分野に特化した練習に切り替えました。

・アメリカ遠征を通じてどういった事を学ぶことができましたか？

考えるよりも、まずは行動。ワーマスに出る事自体も細かく考えていたら不安で実行出来なかったかもしれません。外国の方とのコミュニケーションもそう。全部の言葉が分からずとも、とりあえず話してみる。気持ちがあれば不安な点は何とかなるもんだなと実感しました。

・ブラジリアン柔術は老若男女だれでも始めやすいスポーツと一般的には言われていますが、
まだまだ男性が取り組むものといったイメージが強いと女性会員様方からもよく耳にします。
女性で試合でも活躍されている目線で、ブラジリアン柔術の魅力を語っていただけますか？

確かに女性が真摯に取り組んで、更に試合に出て勝とうと思うと、かなりハードルの高い競技だなと思います。
※ちょうど良い練習相手の確保の困難さ
※男性とスパーする怪我リスクの高さ
心底この競技を楽しいと思えない限り続かないのだろうなと感じます。
私がこの競技を続けていられるのは、才能ではなく経験値で強くなれるところ。老若男女幅広く交流が出来るところ。この2点が大きいと思っています。練習を重ねるにつれて出来る事が増えていき、人の輪も広がっていく…最高ですね。

・最後に今後の展望を教えてください。
また、いつも共に練習しているトライフォース天満の皆さんやこれから柔術を始めてみようかなとお考え中の方に向けてメッセージをお願いいたします！

今後はグラップリングも学んでいきたいです。元々、そちらの方が好きなので。ノーギの大会も出たいです。柔術の楽しみ方は多岐にわたると思います。自分の考え次第で関わり方が変わる。ご自分のライフスタイルにあった楽しみを見つけられると良いと思います。

天満の皆さん、小さいおばさんでスパーもやりにくいと思います。いつも合わせてくださってありがとうございます。試合に出てみたいと思う方も、健康づくりとして取り組んでおられる方も、皆で楽しく続けられたら良いなぁと思っています。
でもいつか皆の試合思考が高まって団体で試合に参加して、皆の試合を大声で応援する、「チーム天満」そんな経験も出来たら素敵だな。今後もおばちゃんと楽しく柔術してやってください。

(大黒)

野坂さんインタビューへのご協力本当にありがとうございました！

現地で試合に取り組む臨場感や、そこまでに至る過程での様々な工夫が伝わり、今回の大会にかけていた熱量がヒシヒシと感じられました。

ブラジリアン柔術の魅力については才能ではなく経験を積むことで上達できる、老若男女問わず交流を深めることができる、とのことでまさにその通りだなと思いました。

野坂さんらしい表現も多くあって、親近感を抱くことのできるインタビューとなったと思います！

改めて優勝おめでとうございます！！

引き続き高みを目指して頑張りましょう！

野坂さんの試合の様子はこちらから！トライフォース天満公式Instagram

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